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Redmineで始める異世界人心掌握術 [異世界ファンタジー/長編/完結済]

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#49 外部システムと連携します

 新しく開放されたRedmineの機能を触っているだけで、一日が終わってしまった。
 チケット機能以外にも、本当にたくさんの便利な機能が搭載されているんだな……ベッドに潜った紅子は、感心しながらまだ端末を眺めている。

 しかし、まだまだRedmineは便利な機能を持っている。これらを適切に設定することによって、ユーザーの利便性を大きく上げることが出来る。
 ……せっかくの機会なので、もっと見てみようか。

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 Redmineのチケットや各種機能を利用するためには、基本的にはWebブラウザを起動し、Redmineの画面にアクセスする必要がある。
 しかし、方法はそれだけではない。Redmineは、外部のシステムと連携するためのインターフェースを豊富に持っており、様々な方法でRedmineを操作したり、情報を活用できたりする。電子メールもその一つだが、他にも様々な手法がある。

 まずは、API。
 Redmineは充実したRESTfulなAPIを持っており、外部のシステムとかなり自由に連携することが出来る。チケットの参照はもちろん、登録・修正・削除も外部システムから簡単に行える。さらに、Wikiページの参照や更新なども可能だ。

 ……この、外部のシステムから操作が出来るっていうのが、とってもポイント高いよね。Redmineだけで出来ない事を、プラグイン以外の方法で実現できるのはありがたい。RESTfulなのも今風でオシャレだよね。
 プラグインを作成するにはRubyの知識が必須だけど、外部からAPIを操作するアプリなら、自分の好きな言語で開発することが出来るし。

 他には、バージョン管理システムとも連携できる。いわゆる『リポジトリ』機能だ。開発中のソフトウェアに加えた修正が、どのチケットに基づいて行われたものなのかを紐付けることが出来るのだ。ソフトウェア開発の現場では、非常に重宝するだろう。

 さらに、ユーザー管理においても、外部システムとの連携が可能だ。
 Redmineは『LDAP認証』の機能を持っている。Active Directoryにユーザー管理や認証を任せることが出来るのだ。シングルサインオンが実現できれば、ユーザーの利便性はより向上するだろう。

 ……これは助かる。ユーザー管理はかなり気を使う部分だし、他のシステムに任せられるのはありがたい。必要なIDとパスワードが増えるとユーザーの不満も溜まるので、その面でも受け入れられやすくなるだろう。他にはOpenIDでもログイン出来るようになってるし、ユーザー認証の機能はかなり充実してると思う。嬉しいな。

 ……Redmineも、様々な場面で受け入れられるように進化を続けてきたんだなあ。私も努力しなきゃ。